新人看護師研修 ~私たちがめざすのはどんな看護?

2025.04.16
健和会が大切にしている看護についての2日目、午後の研修の様子です。
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健和会が大切にしている看護の核心に迫る内容でした。
わたしたちの理念は「人間らしくその人らしく生きていくこと」を支援する安全で安楽な看護を実践することです。
教育師長が質問します。
「人間らしく」ってどんなことだと思う?
「その人らしく」は人間らしくとどう違うんだろう?
「生きていくこと」の支援ってどういうこと?
う~~~ん(-_-;)
分かっているようだけれど、いざ質問されると言葉にするのがムズカシクて、と考えてしまいますね。
研修では、健和会の訪問看護ステーションで発行した事例集の小冊子
「訪問看護、40年のものがたり ~とっておきのとっておき~」に掲載されている
お風呂に入りたがらなかった認知症のキクさんの事例で考えていきました。
新人看護師さんが、お風呂に入れなくちゃ!と必死になればなるほど、キクさんはお風呂に入ろうとしません。
けれど、もともとのキクさんの生活や、家族への思い、お金の心配など、キクさんの背景を通して心の中、思いを考え始めると、〝キクさんらしく〟心配していることや、不安に感じていることが見えてきました。
キクさんの事例を通して、〝認知症だから仕方ない〟ではなく〝その人の行動には意味がある〟から、看護師がその人をきちんと見て、適切に関われば、患者さんはより良く変われるんだと、
その人らしさを大切にした看護がストンと胸に落ちました。
研修では「手を用いたケア」の中から軽擦法も学びました。
文字通り、軽く、なでさする技です。
いつでも、どこでも、道具がなくても、ほんのちょっとの時間でできる!
清拭や体位変換、検温や手浴など、ほかのケアと合わせてついででもできるケア
簡単にできるのにとっても効果的!
…言うことなしの高ポイントケアですね。
アドバイスを受けながら、新人さん同士、円を描くように背部をゆっくりサスサスサス‥‥
いろんな人の背中をサスサスサス‥‥いろんな人からサスサスサス‥‥
同じようにしているつもりなのに、人によって背中の感じが全然違う…
やってもらうときにも、看護師さん役の人によって微妙な手加減のちがいを感じます。
共通するのは、〝気持ちいい❤〟〝なんか安心する〟〝リラックスする~♪〟
つづいて、手指の軽擦法。こちらもやさしく丁寧にサスサスサス‥‥
実施した新人さん達からも
「少しの時間でできるのに気持ちよくて心が落ち着いた!」
「こんな風にケアの質を高めたら、患者さんの気持ちもつかめるような気がする」と
嬉しい感想が聞こえてきました。
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気持ちよくて安心できて効果的な日常生活行動援助…これぞ私たちのめざす看護の姿ですね!
現場はまちがいなく忙しい…忙しいけれどよいケアを提供したい!
だからこそ、ちょっとの時間でもできる「手を用いたケア」をたくさん提供できますように
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