きらり看護


~ 事例から学び 看護観を高める ~
健和会では患者に寄り添う看護を大切にしています。その中の1つとして「手を用いたケア」があります。
意識的に「手」を用いたケアを通し、そっと手に触れながらその手をさすりつつ会話をしたり・・・ そんな日常の看護をご紹介していきます。

みさと健和病院 緩和ケア病棟
入院していても家族と共に過ごす誕生日
右肺癌で入院中の患者 Aさん。痛みに関しては麻薬を使用してコントロールをしている方でした。
入院してから徐々に認知機能が低下し、表情も乏しくなり、声かけしても動作ができにくくなってきていたことに娘さんも気になりながら面会をしていました。
その日はAさん88歳のお誕生日。
娘さんやご家族がご本人の好きな海鮮丼やケーキを持参し病室でお祝いをしていました。そこにはAさんの今まで見たことのない満面の笑みがありました。
ご家族と一緒に迎えた誕生日は、たとえ場所が病院であっても、とてもよい時間となっていたように思います。そんな大切な時間に看護師としてご一緒出来て本当に嬉しかったです。

みさと健和病院 急性期病棟
患者さんが大切にしていることを
尊重した看護
90代Bさん。入院した当初は環境の変化による戸惑いから感情的になる場面もみられました。
血圧測定時には「これは何だ」「何のために行うのか」と説明を聞いて納得してからでないと応じないことや、薬は必ず食後30分後と決めて服用することなど、ご本人がこだわって大切にしている習慣がいくつかありました。
そのため、看護ケアを実施する際にも事前に目的や手順を説明し、安心して受け入れて頂けるような関わりを大切にしていました。また、可能な範囲で入院前の生活習慣に沿えるように様々な調整をしました。Bさんが大切にしていることをできるだけ継続することで、徐々に落ち着いて看護ケアを受けて頂けるようになりました。
この関わりを通して、患者さんにとって大切な生活習慣や価値観をできるだけ尊重し、その人らしさを支えるために一人ひとりに合わせた看護を考えることの重要性を実感しました。

みさと健和病院 地域包括ケア病棟
生活リズムを整えることの大切さ
90代Cさん。日常生活は介助が必要であり、口からの栄養摂取不良のため経管栄養チューブを留置していました。
どうしてもベッド上で過ごす事が多く昼夜逆転傾向もあることから 日中の離床を促し、1日の活動量増加と経口摂取量の増加を計画しました。リエゾン介入による眠剤など内服調整も行い、看護師も昼間起きていられるように関わって、生活リズムが少しずつ整っていきました。
すると、これに伴い食べられる量が徐々に増え、経管栄養チューブを抜去できるまでになったのです。
高齢患者においては生活リズムを整え、日中の活動性を高めることが、身体機能や摂食状況の改善につながる重要な要素であることをCさんから学びました。
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