ブログ
~多種多様なネットワークサービスで体は不自由でも心は自由♪
先日、柳原病院で医療介護相談センターにいたところ、神経内科に受診中の毎田順子さんに久々にお会いしました。17歳で筋ジストロフィーと診断され、現在は66歳。27歳くらいしか生きられないといわれたのにね・元気ですよ!となんとも明るい!
手足が不自由なため、終日電動車椅子で生活されています。この方が口筆で書いたカレンダーが有名で私も1冊購入。。きれいな色彩で、書かれている言葉も温かいのです。
この日は順子さんが2019年版の作成したカレンダーとともに主治医の先生とツーショット!
後日カレンダーをいただきに近くのお宅にお邪魔すると、北千住訪問看護ステーションのケアマネージャーの訪問を受けていました。2DKの古い公団住宅ですが、中はピッカピカ!整理整頓もされていてとても住み心地が良さそうです。
排泄もお風呂もすべて天井走行型リフト使用でヘルパーさんの介助です。ひと月に227時間の障害福祉サービス(重度訪問看護・介護)を受けられているため、毎日ケアの必要な時間に必要な職種がサービスを提供しています。夜間もトイレや体位変換のために北千住訪問看護ステーションが24時間の巡回型訪問看護・介護を数回利用しています。起床とともに車椅子に乗車。ハンズフリーのスマホが取り付けられており、緊急時も不自由しません。
仕事部屋を案内するわ!と車椅子でするするとバリアフリーの室内を動き回ります・・
パソコンや印刷機、仕上げた絵手紙がおいてありました。手足が不自由でも何でもこなしてしまう順子さん。ブロコもびっくり!
すごすぎます!!壁一面に今までの作品が張り巡らされていました。
もともと器用だったという順子さん、手に力が入らなくなった7年前くらいから口筆で練習し始め今に至っています。
歩けなくなって、自暴自棄になった時期もあったけれど、転機になったのは友人がいろんな所に連れ出してくれたこと。そして看護師やいろんな方に背中を押され、夢をあきらめない前向きな生活になったと。
医師の鎌田實さんが主催する「鎌田實とハワイへ行こう」というバリアフリーツアーのモニターに当選してボランティア三人に支えられてハワイの海で泳いだそうです。その後「死ぬまでにイルカと泳ぎたい」という夢もかなって平成19年に再度鎌田さんとハワイで泳いだそうです。これは「本当の自分に出会う旅」鎌田 實(集英社)に紹介されています。現在も週2回はプールで歩いています。プールの中だと支えられて歩けるのだと。。驚くことばかり。。
棚に張られている月間スケジュールは自分で作成していると。227時間のケアサービスを実にきめ細やかに当てはめて見事です。
介護保険が始まってから、費用負担が増え、今は1日1000円で生活しなければならないので、大変厳しいそうです。
この間京都の友人宅に日帰りで行ってきたと・・本当はもっとゆっくりしたかったけれどね・・もう余りお金がないから遠出はできない・・と。寂しそうでした。
全国でも65歳以上の障害者に「障害福祉サービスよりも介護保険を優先させる」と従来のサービスが打ち切りになるケースもあると聞いています。順子さんは何とか継続できていますが負担金は月に4万円近く増えました。
障害者にそんな負担を押し付けるなんて!ブロコも怒りがわきます。。
1日1000円の生活は厳しいなあと。。
心温まる絵手紙をいただいて毎田さん宅を後にしました。「不自由な体でも心は自由」鎌田さんの言葉ですが、まさにブロコも順子さんの困難に負けずに前向きに生きる姿勢からたくさんの勇気をいただきました。
順子さんありがとう!!
それとともに、ケアシステムを作ってきた健和会をはじめとしたネットワークサービスの充実をつくづく誇らしく思ったブロコでした。
健和会について
健和会には、東京・埼玉の病院・クリニック・訪問看護ステーション・介護施設など看護を学べるたくさんの施設があります。
また、看護師を目指す高校生や看護学生、キャリアアップを目指す看護師の方々に向けて日々の活動や取り組みを発信しています。
健和会の日々の活動や取り組み、最新情報については以下をご覧ください。
その他の記事を見る