2017.01.26
1月21日(土)千住介護福祉専門学校の実習室をお借りして、「体位変換」と「移乗」の看護講座を行いました。
(当日は、5階講堂で訪問看護ステーションの事例検討会も行われていました。)
看護学生室担当職員からオリエンテーションを受け、参加者の自己紹介。
参加者の中で顔をこわばらせ 緊張している学生が一人。
自己紹介で、「高校3年生で看護学校を受験し合格。2017年4月から看護学生の予定です。看護体験に参加しました。はじめてのことで緊張しています。」と緊張の中にもハキハキと好感の持てる立ち振る舞い。
「看護師を目指しがんばれ!!」と参加者からエールが送られました。
今回の看護講座は、柳原病院・柳原リハビリテーション病院先輩看護師から「体位変換」と「移乗」について、基本的な学びとポイントを確認しながら実施しました。
ビジュアル基礎看護技術ガイド(照林社)を参考に体位変換の学びとお互いが交代しながら先輩からの指導を受け実施しました。
@体位変換をする患者さんには、急に行動するのではなく必ず声かけを行う。また、患者さんに理解してもらい安全に安楽に実施できるようにボディメカニクスに留意する。
ボディメカニクス:
①足幅を前後左右に広げて、支持基底面積を広くし立位を安定させる。
②腰を落とし、重心を低くし、姿勢を安定させる。
③対象をもちあげず水平に移動させる。
④対象に接近し、重心を近づける。
⑤対象の身体を小さくまとめ、摩擦を少なくする。
⑥「てこ」の原理を活用
⑦指や手だけではなく大きな筋群を使う。
臥床されている患者さんの背部や臀部に手を入れて圧抜きをすることで、褥そうの予防や患者さんの安楽・気分転換にもなるのです。
素手を入れるのも良いが摩擦が加わりスムーズな動きにならないが、マルチグローブを用いることで滑りもよく、身体の奥まで手を入れることが可能となります。
ベットアップをした時の不快感をマルチグローブを用いて背部の圧抜きを体験しました。
「わーっ!!気持ちが良い。」「魔法の手のようだ。」とそれぞれの感想。(写真が無いのが残念です。)
ベットアップした後もそのままにしないで、ちょっと手を使って見て下さいね。
ベットから車椅子。車椅子からベットへの移乗を学び、先輩看護師の指導を受けながら実施。
この時も、ボディメカニクスを忘れずに実施する。
対象となる方を立ち上がらせるには、「まずは自分が立ち上がるときの状態をイメージしてみて下さい。」と先輩看護師。
まっすぐ立ち上がってはいないですよね。体幹を前傾させながら重心を前下方に移動し、膝関節で上半身を支えられるようにする。
おわりに、先輩看護師がリフト操作を行い、リフトで車椅子移乗の体験を行いました。(これまた写真が無いので残念)
ベットから車椅子・車椅子からベットへの移乗をスライディングボードを使用し実施。
移動先を移動する側より低めにして使用する。
体幹が不安定な場合は、危険が伴うこともあるので使用については検討が必要。
下記の写真は、車椅子からベットへの移動なので車椅子の方が少し高くなっています。
ボードを使用する車椅子は、肘掛け(アームサポート)部分がはねあげできるものやレックサポートがスイングアウトできるタイプが安全で便利です。
一つ一つの行為を行う場合は、必ず声かけを忘れずに、了解を得ながら実施することが大切です。
あっという間の2時間でした。お疲れ様です。
さて、2月はみさと健和病院実習室で、ベットメイキング・寝衣交換。エアベットを使っての看護講座です。
健和会には、東京・埼玉の病院・クリニック・訪問看護ステーション・介護施設など看護を学べるたくさんの施設があります。
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