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卒1看護師半年のまとめ研修です♪
9月の最終日、新年度に入った1年目の看護師の半年のまとめ研修の日です。
前半は1年目の終了に向けて「事例の取り組み方について」教育主任からの講義。後半はお楽しみのわが臨床看護学研究所の川嶋みどり所長の講演でした。テーマは 伝えたい看護~ 原点から可能性へ~ 人間共通のケアの心、看護実践の魅力と可能性、生活行動援助の価値付け、自然の回復過程を整えること、手・あー手のわざと心について縦横に語っていただきました。
最初に川嶋先生は、半年間頑張ってきた卒1のナースたちに、ねぎらいの言葉を添え、疲れが出てくるときだけど乗り越えて!乗り越えた喜びはほかでもないあなたのものだから!と語り始めました。
看護という仕事は~不安を慰め苦しみを和らげ、どのような状態の方たちでも、その方が人間らしく生きていくことができるように手助けします~と
静かに熱く語ります。思わずうっとりするブロコ・・
看護の可能性を追求し続けた川嶋先生の看護師としての67年は毎日が疑問の連続だったと。。何故?どうして?もっと良い方法は?
書物を読み、討論し、研究しながら今日まで看護という仕事を続けてこられた先生。。このほどノーベル医学生理学賞を受賞した本庶先生に通じるものがあると感じたブロコです。
看護の心は想像力から始まる。想像力はふつうの生活から
ふつうの人の喜怒哀楽の情から~何故?先生はみなに問いかけます。
人間が人間らしく生き、その人らしさを尊重されて生きていくうえで欠かせない、諸処の営みを支障なく継続できることは尊厳ある生と人権の保障の前提であると~
そのためには生活の維持と生活行動の支援が欠かせないと
生命を維持・継続する日常的・習慣的なケアの重要性を問います。
自然治癒力を高めるケア、気持ちよいケアは症状緩和の決め手と「治る力」を引き出す看護の力の事例を生き生きとたくさん語ってくれました。
日常の看護現場は困難の連続・・でもその困難を乗り越える力は優れた看護実践にあると・・そして先生は最後に熱く熱く新卒ナースにエールを~
♪学びましょう優れた技を~心に残った場面・人実践を語りましょう。
♪振り返りで気づきのトレーニングを
看護師の手の有用性⇒癒し支援する看護の手⇒手を用いたケア⇒て・あーて
21世紀を看護の時代に!!!
率直な感想や質問がたくさん出されました。
「どうしてそんなに看護にこだわり続けられるのですか」
「生命の積極的肯定が心に響きました。でも「生きてても仕方ないよ。つらいことばかりだ」という寝たきりの患者さんにどのようにかかわればいいのでしょうか?」
先生は「若い未熟な時代から看護大好き!人間大好き!さまざまな看護実践から看護には無限の可能性があると確信している」と話します。
そして「生きてて良かったと思えるような気持ちよいケアの実践が大切だけど、個人のかかわりだけでは解決できない問題も。世の中の仕組みや外的な状況も整える必要もある。あきらめないで国や自治体にも働きかける必要性も」と話されました。
いつ聞いても新しい事例が加わっています。そしていつも看護の原点に気づかされ、
元気が出ます。少し疲れが出てきた卒1ナースもみずみずしい感性を取り戻した研修だったようです。。頑張れ新人!!
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